平成29(2017)年が始まりました。

 今年は都議会議員選挙が行われます。都政への関心の高さも相まって、新年会の場所場所で「今年はいよいよ勝負だな」「頑張れ!」など多くの激励をいただきます。

 3年半前の落選から、たくさんの方々から様々な形で助けていただき、仕事をしながら地域活動を続けることができました。浪人生活は決して楽ではありませんが、再挑戦することが、一期でも都政に携わることができた政治家としての「責任」と考え、再度議席を獲得して仕事をすることこそが、私が政治の道を歩み始めてから応援し続けていただいている方々や、一度でも私に票を投じていただいた方々への「恩返し」と信じ、活動に邁進してきました。

 築地市場の移転問題の着地点が見えません。現職だった当時、もし今のように社会的な関心が都政に向いていたら、今とは違った展開になっていたでしょう。環境基準を大幅に上回る土壌汚染物質が見つかった時点で、一度立ち止まって様々な可能性や根本的な問題解決を検討すべきでした。平成21(2009)年の選挙で「築地市場の強引な移転には反対」と訴えて当選をさせていただいた私は、関係者の理解や土壌の無害化に向けた取り組みが約束されるまで「反対」の姿勢を貫きました。行政には、問題が発覚しても、一度決定した計画を変更する柔軟性に欠ける面がありますが、議会で虚偽答弁をするほど都政の体質がひどいことが明らかになりました。小池都知事の誕生によって、今こそ悪弊を変えるチャンスです。トップに改革マインドがなければ、議員がどんなに頑張ってもおのずと限界があります。都知事と議員(議会)が「改革」に向けた共通意識を持つことによって、都政改革は大きく前進することになると考えます。

 3年半の浪人生活は、現職の議員ではできなかった貴重な経験をすることができた、価値ある時間でした。この経験を都議会の現場で活かせるよう、来る決戦に向けて進んで参ります。

 本年も様々なご意見を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。