参議院選挙は今日が最終日。猛暑だったり、涼しかったりと、天候の変化が激しい18日間でしたが、今日はあいにくの雨空です。

 今回、私は蓮舫選対の遊説担当のひとりとして、都内各地で蓮舫候補の主張や民進党の政策、自分自身の想いを訴えてきました。

 私は、安倍総理の政権運営は危ういと考えます。民主主義や立憲主義をないがしろにしていると感じざるを得ません。

 1年半前(2014/11)、安倍さんは政権発足からまだ2年しか経っていない中、「アベノミクス解散」と銘打って突如衆議院を解散しました。消費税の引き上げ(8%→10%)時期を延期すると同時に、2017/4には必ず引き上げると宣言して。それまでにアベノミクスによって増税できる環境が整うと明言して。大義なき総選挙。

 しかし今回、「新しい判断」だと増税時期の再延期を決定。あわよくば、総選挙から1年半しか経っていない状況下で、ダブル選挙をする勢いでした。

 「新しい判断」という言葉で、自らの非を認めることなく、いとも簡単に国民との約束を反故にすることが許されるのでしょうか。

 今、消費税をあげる環境にはありません。だからこそ、旧民主党政権時代の社会保障と税の一体改革に関して、3党合意で景気弾力条項が付せられていたのです。

 1回の総選挙を実施するのに、700~800億円かかると言われています。自らの政権基盤を強化するためのごとく、総選挙を利用するようなやり方は危うい。

 また、昨年の夏、安全保障関連法案が強行採決されてから、初の国政選挙です。

 歴代の自民党政権が認めてこなかった、歴代の内閣法制局長官や最高裁判所長官の多くが「違憲」だと主張する集団的自衛権の行使を、一内閣の閣議決定で認めてしまう。国会で議論する前に、アメリカ議会でその成立を宣言する。

 立法府である国会軽視。そこに法治はあるのか。危うい。

 安倍政権に対して、ブレーキ役を果たしていかなければなりません。

 そして、異次元の金融緩和、機動的な財政出動にはじまったアベノミクスによる弊害を是正し、医療・年金・介護、教育、保育など、もっと「ヒト」に投資をする政策への再転換が必要です。

 18歳選挙権がスタートして最初の国政選挙。安倍政権に対する通信簿をつける選挙。是非、貴重な権利を行使してください。