一昨日、新潟・山形で最大震度6強の地震が発生しました。命をおとす方がいなかったことは幸いでした。被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

  昨日、令和最初の定例会、第2回定例会が閉会しました。最終日、本会議において、条例案17件、契約案7件等、全40議案を可決いたしました。

  私が所属している都市整備委員会では、「東京都駐車場条例の改正案」を可決しました。これは、昨年7月の都市再生特別措置法の改正を受けて、都市再生緊急整備地域内において、駐車施設配置計画を定めた場合には、駐車場の附置義務によらずに設置できるようになるもの。これまでも公共交通網が発達している一定の地域においては、区市が地域特性に応じた地域ルールを定めた場合にはその計画に基づいて駐車施設を整備できることになっています。今回の改正によって、都市再生緊急整備地域内においても地域ルールを定めることが可能となり、公的機関に限らず、民間も作成主体となることができるようになります。東京都の自動車保有台数は漸減傾向にあり、今後の減少や社会環境に併せたルールづくりが求められます。

  幹事長談話は以下のとおりです。

令和元年東京都議会第2回定例会を終えて (談話)

都民ファーストの会東京都議団 幹事長 増子博樹

 昨日発生しました新潟県や山形県等における地震災害について、災害にあわれた方々に 心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧と復興を願い、私たちも引き続き、災 害対応に取り組んで参ります。

  本定例会は令和新時代となって初の本会議でした。全世界から注目が集まる東京2020大 会を契機に、世界の諸都市より先に突入する超高齢社会を東京の次なる成長の起爆剤とす る取組が必要です。都が策定中の新たな長期計画が、多様な課題の解決に向けて東京の叡智 を結集し、今日より明日が良くなるという希望を都民に示すものになるよう、今後も積極的 に提言して参ります。

  都内の待機児童数は、昨年に比べて保育所等の利用申込数が大きく増加したにもかかわ らず、四半世紀ぶりの水準である約3700人となる見込みと公表され、これは小池知事就任 直後の2017年4月の8,586人と比較すると約57パーセントの減少です。小池都政の非常 に大きな成果ですが、待機児童はいまだ約3700人存在しており、私たちも待機児童解消に 向け施策をさらに加速して参ります。

  加えて、女性活躍の更なる推進のため、男性の育休取得等の促進、都営地下鉄の子育て応 援スペース、妊娠適齢期等の普及啓発、こどもの通学の安全確保などの取組を前進させるこ とができました。

  高齢運転者の交通事故が相次ぐ中、小池知事からは緊急対策として、踏み間違いによる急 発進の防止装置に対し、受付開始後一年間は、費用の一割程度の自己負担で装着できるよう 支援を行っていく考えが示されました。私たちの緊急要望を踏まえた迅速かつ実効的な対 応であり高く評価します。今後も、運転免許を自主返納された方々への特典の拡充など、対 策を更に強化していくことを求めて参ります。

  さらに、高齢者や就労困難者への就労支援、受動喫煙対策、ひきこもり支援などの取組 も前進させることができました。

  東京の都市力の強化としては、伝統的な各種インフラの整備に加え、新しいインフラとい えるテクノロジーが重要であり、今後も積極的な活用を求めて参ります。

  開幕が間近に迫ったラグビーワールドカップ、そして東京2020大会については、訪問 客が都内全域を訪れるための仕掛け、円滑な大会輸送の実現と安定的な都民生活の確保に 向けた取組に加え、東京2020大会の新規恒久施設について、公益性に加え収益性確保に も最大限対応した運営を行うことを求め、文教委員会では局長から「収益性確保に取り組 む」との答弁が得られました。引き続き、大会準備の総仕上げを行い、成功に収めるとと もに、大会を東京の次なる成長のきっかけとする取組を加速させて参ります。   以上